フルカラーの3Dプリンタは、ストラタシスのPolyJetテクノロジーを際立たせるものです。 実際、J720 Dentalプリンタが発売された2018年以降、ストラタシスのテクノロジーによるカラープリンタ機能は歯科業界で活用されています。 カラープリンティングは、J5 DentaJetでも利用できます。2021年に発売されたJ5 DentaJetは、コンパクトでマルチマテリアルに対応するプリンタで、大幅に少ない工程で歯科技工物を制作する方法を求めている歯科技工所向けに特別に設計されました。 しかしながら、この機能を活用したのは一部の顧客だけでした。
歯科用モデルをカラーで制作する理由
カラーモデルは、顎の形状に関する3次元情報だけでなく、口腔状態に関する情報も歯科技工士に提供します。 こうしたデータは、石膏モデルによる従来のアナログの印象とは対照的に、口腔内スキャンによってのみ取得できます。 スキャンによって、歯と歯肉の両方の領域の色がデータ化されるため、 色が重要な役割を果たす修復物を製作する際に、リアルな色の3Dモデルを活用することができます。 たとえば、歯の残根をリアルな色で制作したり、クラウン、インレー、オンレー、ベニア、ブリッジの外観を、患者さんの周囲の歯の色に合わせて最適にデザインすることが可能です。
ストラタシスは、歯科業界向けの3DスキャナーとCAD/CAMソフトウェアソリューションの開発および製造で市場をリードする3Shapeと提携して、歯科用モデルの新しいエンドツーエンドのカラーワークフローを開発しました。
カラーモデルのスキャンは、3ShapeモデルビルダーからストラタシスのJ5 DentaJet* プリンタにエクスポートされるため、患者から色情報を取得してカラーモデルをプリントする標準的なワークフローを利用できます。
新しいシームレスなカラーワークフロー
「3Shapeカラーワークフロー」は、歯科医院と歯科技工所の双方に利点があります。特に歯の色の修復物を製作する際に カラーモデルを使用することで、歯科技工士は繰り返しが可能なシンプルなプロセスで、外観の非常に美しい修復物を製作することができます。
ストラタシスのJ5 DentaJet プリンタでこのワークフローを実現する
この新しいカラーワークフローを実現させ、使用するのは簡単です。必要なのは、3Shape Dental Systemソフトウェアを、この効率的なワークフローを含む2022リリースバージョンにアップグレードすることだけです。詳細なワークフローガイドについては、下部にあるボタンをクリックしてください。
3Shapeソフトウェアをアップグレードすると、新しいカラーワークフローを簡単に使い始めることができます。 歯科医は、クラウンやブリッジを準備するために口腔内スキャンを行い、必要なモデルの処方箋と一緒にスキャンデータを歯科技工所に送ります。歯科技工所では、そのスキャンに基づいて、フルカラーのモデルを制作します。歯科医は、そのモデルを使用して、クラウンやブリッジが患者の生体構造に適合するかどうかをテストします。
デジタル歯科の未来を見据えて
より良い審美性と患者の治療の向上のために、フルカラープリンティングに対するストラタシスのビジョンを3Shapeを通じて共有できることにデジタル歯科へ向けた大きな期待を寄せています。今後も他の業界のリーダーと提携して、デジタルワークフローを改善し、より高度な3Dプリンタによるアプリケーションを生み出していく所存です。
*3Shapeカラーワークフローは、J720歯科用プリンタでも利用できます。