各種AM技術を活用しているLaser Modeling社が、SAF™技術を採用することにより医療機器部品の量産を実現

SAF技術は、産業グレードの造形ヘッドを実装してパウダーベッドに溶融物を正確に塗布することにより、3Dプリンタに革命をもたらします。赤外線ランプを使用して粒子を層ごとに選択的に融合させ、赤外線吸収液により粉末粒子の熱吸収を高めて固形物を形成します。この方式は、複雑形状の量産をサポートし、従来の製造プロセスの制約を受けることなく、最終用途部品を製造するための効率的かつ費用対効果の高い手段を提供します。

SAF H350プリンタは、機器のキャリブレーションやトレーニング向けに複雑な医療シミュレーションを構成するための導入の役割を果たしています。

「医療分野では、技術面の機会は無限にあります。」と、Laser Modeling社の共同創設者兼オーナーであるアリエ・カロ氏は述べています。「私たちは、可能な限り最高の製品を手に入れるために、SAFのようなストラタシスの技術をポートフォリオの一部として採用しています。」

あらゆる専門分野の医師向けに手術シミュレータを製造している、Laser Modeling社の長年の顧客である専門企業のために、同社はこれらの技術を活用して、骨、筋肉、動脈、静脈、皮膚などの解剖学的構造を含む機能性の高い医療シミュレータを製造し、部品を相互交換できるようにしています。

カロ氏とそのチームにとって、SAFは顧客の解剖学シミュレーターのニーズに合わせて何百、何千もの部品を製造するための理想的なソリューションです。

「他のパウダーベースの技術ではなくSAF技術を選ぶ理由はたくさんあります。まず、SAF技術は使いやすく、管理も簡単です。さらに、骨や脊柱といった厚みのある形状を持つ部品を造形する場合に適した、優れた機能もあります。また、当社がH350を使用しているのは、優れた精度、再現性、GrabCAD Printソフトウェア全体での統一されたワークフローが魅力であるためです。」とカロ氏は説明します。

「GrabCADを使うと部品の扱いが非常に簡単で、当社のワークフロー全体に組み込むことができます。」とカロ氏は言います。「顧客から部品を受け取ったら、GrabCADを使用してコストを概算し、梱包の手配を最適化して、造形プロセスをすばやく開始できます。GrabCADのリアルタイムトラッキング機能により、ジョブの進捗状況や完了予定時間も常に把握できます。」

「さらに、他のパウダーベッド溶着方式プリンタと違い、H350では冷却時間中にプリンタにパウダーを再ロードして次のジョブに備えられます。」

Laser Modeling社では、生産現場でNylon 11（PA11）とNylon 12（PA12）の両方が使われています。植物由来の材料だけを使用するStratasys High Yield PA11は優れた機械的性能を持つため、耐衝撃性と耐疲労性の向上が求められる用途に最適です。

一方で、SAF™ PA12は、機能解像度、強度、精度、造形全体での一貫性に優れているため、多様な用途に最適です。

以下のモデルでは、H350プリンタを使って骨構造を量産し、機能性の高い本物そっくりの最終用途部品を製作しています。この部品は、超音波や蛍光透視法を使用したあらゆる治療の実践的なトレーニングを行うためのシミュレーターで使用されており、各分野の専門職を支援しています。このシミュレーターは現実に近い学習体験ができるだけでなく、部品を相互交換できるため、可搬性や柔軟性にも優れています。（シミュレーターの画像）

また、Stratasys H350では、設計上の制約なく設計をすばやく正確に変更できるため、企業は開発プロセスの迅速化を図ることができます。この俊敏性により、市場投入までの期間を短縮できるだけでなく、実際の試験とフィードバックを基に設計を継続的に改善できるため、最終製品の質が向上します。これを開発プロセスのコスト効率を確保しながら実現できるのです。

Laser Modeling社は、革新的な医療機器を市場に迅速、効率的かつ正確に、コスト効率よく投入できる重要なパートナーです。

「SAFを使うことで、機械加工や射出成形で見られる限界を感じることなく新しいコンセプトを設計し、製作できます。」とカロ氏は言います。「ストラタシスの技術は、再現性や精度が鍵となる複雑な医療用途に最適です。」

材料を直接確認されたい場合は、SAF­™による造形サービスについては、お問い合わせください。